第 23 話 2003/09/14 メルメルメ~!燃えよウマゴン

脚本
広平 虫 
演出
芝田浩樹
作画監督
八島善孝 
美術監督
渡辺佳人

夏休みもあとわずか。ついにイギリスを後にする日がやってきた。清太郎や見送りに来てくれたセッコロ達に別れを告げ、久しぶりに日本へと帰ってきたガッシュと清麿。荷物受取所で荷物が出てくるのを待っている二人・・・しか しベルトコンベアに乗せられて来たのは馬のぬいぐるみのような謎の生物!? 「メルメルメー!!」 ガッシュに飛びつくその生物。どうやら以前からの仲良しらしく、ひとまず安心した清麿は撫でようと手をのばす。 が、ガブッと激しく噛み付かれてしまう。家で飼おうという言うガッシュに断固反対の清麿。こんな凶暴犬(?)飼えるか!と一蹴し、自分の荷物の整理を始めるが、中に魔本が一冊紛れ込んでいるのを発見する。

ガッシュの魔本ではない・・・ということは。魔本を見せるとコクンと頷き背負ってポーズをとるこの“犬”、どうやら魔物らしい。魔本を縛っているヒモをとこうとして苦戦している“犬”に清麿は気を利かせてハサミで切ってやるが、涙目で激しく何かを訴えられてしまう。清麿の方は何を言っているのかさっぱりわからず、逆上した“犬”は 清麿に襲いかかる!ファイトの最中、度やって来た鈴芽やティオ達。それぞれ「馬!」「ロバ!」「羊君!」と好き勝手に解釈し呼ぶが、すぐに“犬”はなつく。清麿だけにを剥き、相変わらず生意気な態度の“犬”に、ついに清麿は「出て行け!!」と怒鳴り、追い出してしまう。

脱兎のごとく走り去る“犬”。清麿はガッシュとティオを 部屋の外へと促し、アイツは魔物だという。いつ襲ってくるかわからない奴を置いてはおけないと。しかし納得できないガッシュは一人“犬”を捜しに家を飛び出す。複雑な顔のティオもその後を追ていってしまう。何となく気まずい清麿。部屋に戻ろうとドアを開けると、話を聞いていたらしい鈴芽たちが口々に清麿を非難する。どうにも収拾がつかず、困り果てた清麿は仕方なく自分も“犬”を捜しに家を出る。ティオに追いつくと、ティオは清麿にもしあの子が一人だとしたらあの子の気持ちがわかると言う。

やっと見つけたガッシュと“犬”は街中で飼主を求めて一生懸命、通行人に声をかけていた。魔本を見てもらおうと本をかざすが、見向きもしない通行人たち。やはりあの “犬”は本の持ち主が見つかっていないようだ。それを目 にしたティオは、自分が恵に出会うまで、ずっと一人で心細かったこと、寂しかったことを清麿に話す。清麿の目に映る必死の“犬”。そしてついに本の持ち主が見つかるまでの間、家に置くことを認めるのだった。しばらく家に置 くのだから名前を決めなくてはと、みんなの期待の前、清麿が付けた名前。それは「ウマゴン」。しかし本当の名前はシュナイダ-・・・不満に思ったウマゴンに清麿は最後まで噛み付かれるのだった。こうして清麿の家に二人(?)目の魔物、ウマゴンが暮らすこととなったのだ。