第 147 話 2006/03/05 反転する未来 雷帝ゼオン 破滅への序曲

脚本
隅沢克之
演出
佐々木憲世
作画監督
伊藤智子
美術監督
渡辺佳人

ファウードの日本上陸まで、あと2時間…。めざす脳のコントロールルームに、ようやく辿り着いた清麿たち。しかしそこには、一歩早く到着し、黒幕リオウとの直接対決に挑むアース&エリーの姿があった!! だがリオウとの戦いに敗れたアースは魔界へと戻され、ファウードを魔界に戻す装置を操れるのが、清麿ただひとりになってしまう。しかもリオウはほとんど無傷の状態。いくら清麿たちが束になってかかろうと、容易に倒せないことは明白だった…。一方、隣のコントロールルームでも異変が…。それまで暗躍していたゼオンのコンビが、突如姿を現したのだ!!

リオウの片腕であるザルチムも、これまでゼオンの気配を感じつつ、清麿たちとの戦いに没頭するあまりすっかり彼らの存在を忘れていた。それが、このタイミングで直接コントロールームに乗り込んで来るとは…。バトルでザルチムを排除しようと薄笑いを浮かべるゼオンに、緊張するザルチム。その頃、隣の部屋では清麿たちとリオウとのバトルが展開されていた。清麿&ガッシュ、アリシエ&リーヤ、サンビーム&ウマゴン、サウザー&カルディオ、エル&モモン、フォルゴレ&キャンチョメを圧倒するリオウ。ヤツの体内に隠れていたパートナー「ヴァニキース」も現れ、バトルもクライマックスを迎える…!!

そこへ、あのゼオンとデュフォーのコンビが現われた!! 彼らはザルチムを涼し気な様子で撃破し、すでに魔界に還したという…。王族の中で、もっとも強い雷のパワーを持つ『雷帝ゼオン』の登場に、さすがのリオウも凍りつく。何とゼオンたちは、最初からファウードを手に入れようと、リオウたちを利用していたにすぎなかったのだ。監視されていたことにも気付かず、ただ恐怖と悔しさで震えるしかないリオウ。そんなリオウを、ゼオンとデュフォーは、まるで遊ぶように痛めつけていく。その力の差は圧倒的だった…。

最強呪文で挑むリオウに対し、弱い呪文で叩き伏せるゼオン。あんなヤツにファウードを渡したら、リオウ以上に酷いことになる…。だが成す術なく、清麿たちも一撃で気絶させられてしまった。そうしている間にも、弄ばれるように撃破されるリオウ。もはやゼオンとデュフォーの勢いは誰にも止めることはできない。ファウードは奪われ、海溝を泳ぎきったファウードは高速移動で一気に日本に迫る!! そのせいで、清麿たちが算出した日本到着予定時間も、高速移動モードのせいで大幅に短縮。タイムリミットは一時間…いや、わずか50分!!