第 140 話 2006/01/15 王にはなれぬ者 決死!ウォンレイ 最後の鉄拳

脚本
大和屋暁
演出
深澤敏則
作画監督
伊藤智子
美術監督
渡辺佳人

巨大なファウードの体内に侵入した清麿たちは、二手に別れて疾走していた。めざすは脳の制御室!! 清麿率いるチームか、アース率いるチームのどちらかが到着し、ファウードを魔界に還せば目的達成である!! タイムリミットは6時間。それまでにすべてを完了させなければ、ファウードが大海を泳ぎ渡り、日本襲撃を開始してしまうだろう…。そんな中、清麿たちのチームを阻むべく、リオウが放った手先、ロデュウとチータのコンビが早くも現れていた!! そこでウォンレイとリィエンのコンビは、とどまってロデュウたちの相手をしようとするのだが…。

同じ頃、ファウードの警戒システムのひとつである、無数の魔物たちに追われていたアースたちは、どうにか第四脊髄へと逃げ込んでいた。血管通路から彼らに襲い掛かろうとしていた魔物たちも、重い扉でシャットアウト。これでひと安心…そう思った瞬間、今度は新たなる魔物たちが…。リオウが放ったファンゴとジェデュンが、それぞれのパートナーを引き連れて登場したのである!! ここはオレが…、いやオレたちが…!! 誰が相手をするかで対立する、ウマゴン&サンビームと、カルディオ&サウザー。さあ、どちらが先に出る!?

こちらは、第五脊髄で激闘を展開するウォンレイたち。自分の戦闘力に絶対の自信を持つロデュウだが、互いを信頼しあうウォンレイ&リィエンの、どこまでも深く結びついた絆の前に、早くも奥の手を出さざるを得なくなっていた。それは、ファウードのサポートシステムを使うこと…。ファウードに自分の分身を作らせることで、ウォンレイ唯一の弱点であるリィエンを、直接攻撃するつもりなのだ!! その、いくら倒してもすぐに再生される分身に、ウォンレイ&リィエンは次第に追い詰められていく…!!

「これからは、もう私を護らないで…」…決意したリィエンは、中国拳法を駆使してロデュウの分身たちを圧倒した…!! それは、彼女なりの自立宣言。ウォンレイの『決意』に共感したからなのか、それとも来たる『別れ』を覚悟したのか…。とにかくリィエンは、ウォンレイのパートナーとして全身全霊で拳を繰り出した。だが、ファウードの力を得て放たれたロデュウたちの最後の一撃と、最大呪文「ゴライオウ・ディバウレン」が激突した瞬間、彼女は失ってしまうことになる…。愛しい、どこまでも愛しい存在…ウォンレイを…。