第 126 話 2005/10/02 戻れない旅 ゆれる決意 ファウードの正体!

脚本
隅沢克之
演出
角銅博之
作画監督
伊藤智子
美術監督
清水哲弘

偶然目にしたニュースに映っていた、魔界の建造物らしき存在「ファウード」。その正体を突き止めようとしていた清麿は、ファウードに関する魔物の動き、不可解な事件の数々に遭遇していた。そして魔物を感知する能力を持つ魔物「モモン」と、そのパートナー「エル」と出逢った事で、ついに調査のための旅に踏み切ったのである。しかし仲間たちを集めようとした矢先、かつての戦友「ウォンレイ」とその若き妻でありパートナー「リィエン」が、敵の呪いによって裏切りを強要されたことが発覚。呪いの効果がでる3日のうちに解決しなければならなくなる…。

その頃、集合場所である新東京国際空港に飛行機で駆けつけようとしていた魔物の「キャンチョメ」とそのパートナー「フォルゴレ」は思わぬトラブルに遭遇していた。整備士のオネショが原因で、飛行機の車輪がひとつ作動しなくなってしまったのである。「終わりだ…この世の終わりだ…!!」…ニュース映像を見て以来ずっと何かに怯え続け、飛行機のトイレに隠れたままガタガタと震えるばかりのキャンチョメ。しかしフォルゴレの説得を受けて、自らが車輪に変身することで飛行機を着陸させようと立ち上がる。

一方、空港で待機していた清麿たちにも問題が噴出していた。唯一ファウードの位置を感知することができるモモンが、すっかり怯えてなかなかその位置を教えてくれなかったのである。パートナーのエルが諭そうにも、モモンはウソをつくばかりで本当の行き先を教えてくれない…。滑走路も確保し、すぐに飛び立てる状況にありながら、無駄に時間だけが過ぎていく。「モモンはウソをつくと鼻が伸びる」…ウソを見抜くコツをエルが知っていても、いざとなると耳をふさいで何も聞いてくれなかった。

そんな中、ついに清麿が動いた。モモン説得のために、真摯な気持ちで説得を始めたのである。決して脅さず、現在の状況が切羽詰っていることを訴える清麿。そしてリィエンたちを救いたいという気持ちをモモンに伝え、ついにファウードの位置を特定させることに成功する。その場所は…「ニュージーランド」!! そこへ、飛行機の着陸を無事にやり遂げたキャンチョメ&フォルゴレが合流。ようやく揃った一同は、意気揚々と出発したのだった。しかしキャンチョメが気付いた「何か」を機内で告白したことで清麿たちはパニックに陥ってしまう。もしかしたらファウードとは、拘束された巨大な魔物のことなのか…!?