第 113 話 2005/06/26 友からの手紙 本を燃やせ!! レインの正体

脚本
広平虫
演出
佐々木憲世
作画監督
伊藤智子
美術監督
徳重賢

「拝啓、我が友ガッシュベル。私はレイン、久しぶりだな。実は今回、キミに頼みごとがあってこの手紙を書いた。その頼みとは…私の本を燃やして欲しい」…ガッシュの元に突然送られてきた、一通のエアメール。魔界での記憶を失っていたガッシュだったが、その手紙に大喜びする。そして「レイン」なる相手が、本当にガッシュの味方であるかどうか怪訝に思う清麿を押し切り、早速レインがいるだろう東南アジアへと出発することにした。相手はガッシュを『最も信頼できる友』としているが、果たして…!?

入国するなり、清麿とガッシュはレインの住居だと思われる宮殿にやって来た。しかし2人はそこで、奇妙な人間関係を見せられる。レインを疎ましく思い、彼が本来住んでいるはずの宮殿で我が物顔に威張り散らす熟年女性「ジル」。そのジルに嫌悪感を抱かれる、幼い少年「カイル」。彼女たちのやり取りを冷ややかに見つめる使用人の老人「セバスチャン」…。ジルはレインのことを心底嫌っているようだが、彼はジルに何かひどい事をしたのだろうか? しかし街で聞いた噂だと、レインはなかなかの好青年のようで…!?

そんな中、清麿とガッシュは魔本を持った不審人物の噂を耳にしていた。どうやらその人物はヒゲが印象的な少年とアフロな女性で、人々につけヒゲやチリチリ頭を強要して迷惑をかけているらしい。しかも彼らの仲間だと思われた清麿とガッシュもまた、被害者たちに追い回されることとなってしまう…。「その魔物は、果たしてレインのことなのか…!?」…そんな疑念を抱きながら逃げる清麿とガッシュ。それでも彼らは、レインを探しに出たカイルが電波塔に登って騒ぎを起こしたことで、ようやくレインとの出会いを果たすのだった。

どうやらレインは街の噂通りの魔物で、ガッシュとは本当に親友だったらしい。そして明かす、エアメールの真相。実はレインのパートナー・カイルは度胸や勇気というものがまったくなく、この先、激しさを増すだろう戦いに於いて、生き残ることはもちろん精神的にもたない事が予想されたのだ。だから、そんな彼を案じたレインはバトルから降りる決意をしたのである。しかしレインがバトルを放棄しても、カイルには彼の財産を狡猾に狙うジルという存在が残る。そこでガッシュは決意した。ジルに利用されないためにも、レインが魔界に戻る前にどうにか彼に度胸をつけさせる…と。