日本の絵本界の第一人者、葉祥明の油絵作品を映像作家、中井庸友が切り取ったあくまでシンプルな構図と音の世界を「画ニメ」として映像化。

地球の生命を感じさせる広大な絵の中に、どこまでも続く地平線――。
余分な情報を排除し、叙情的な映像と風や雨、雷や空気感のある音を効果的に用いることで、見る人の視覚・聴覚を通じ、心の深層部分に響き渡る世界を創りだしていきます。観終った時、誰もが優しい気持ちになれる作品です。

葉祥明 プロフィール
創作絵本作家・画家・詩人。1946年、熊本市生まれ。創作絵本『ぼくのべんちにしろいとり』でデビュー。1990年創作絵本『かぜとひょう』でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞。1991年、北鎌倉に葉祥明美術館を開館。2002年に故郷の阿蘇に葉祥明阿蘇高原絵本美術館を開館。郵政省ふみの日記念切手にメインキャラクターの“JAKE”が採用されるなど、画家としての評価も高い。近年では『地雷ではなく花をください』などをはじめ、人間の心を含めた地球上のあらゆる問題をテーマに創作活動を続け、『イルカの星』、『おなかの赤ちゃんとお話しようよ』、『心に響く声』などの作品が好評を得ている。近著『母親というものは』。

中井庸友 プロフィール
1972年5月19日東京都生まれ。文化学院美術科在学中、自主制作映画やVIPを制作、脚本・監督・主演を務める。同校卒業後、ストリートバンドJackKnigeの楽曲『クレイジーパラダイス』のPV監督を務め、ゲリラライヴ等を演出。その作品のTVK、アルタビジョンでのプレビューが話題を集め、これを見た映画監督の林海像、永瀬正敏らに評価され、フリーランスとして仕事をするようになる。そして林海像監督作品の濱マイクシリーズ第一作目、二作目と制作主任を務めた後、ミュージックビデオや舞台の演出家として、自ら、BIG BROTHER＆HIS SONGS,INC.を設立。これまでに、The MODS、ボニーピンク、Char、広瀬香美、小柳ゆき等とのコラボレーションの実績がある。