「ゲゲゲの鬼太郎」50周年

イベントレポート

「まんが王国とっとり 生誕99年 水木しげる生誕祭」
3月7日(日)実施 オフィシャルレポート

水木しげる先生の生誕99年を記念した「まんが王国とっとり 生誕99年 水木しげる生誕祭」(主催:鳥取県、境港市)を、3月7日(日)に実施いたしました。
今年2021年3月8日の生誕99年から、生誕100年、生誕101年の3年間を「生誕100周年事業期間」として様々な取り組みを行う予定となっており、本イベントでは、「水木しげる生誕100周年記念4大プロジェクト」についての内容や詳細も発表されました。

水木しげる先生の生誕99年を記念した「まんが王国とっとり 生誕99年 水木しげる生誕祭」(主催:鳥取県、境港市)が3月7日(日)に行われ、ゲストとして、沢城みゆき(第6期鬼太郎役)、庄司宇芽香(第6期ねこ娘役)、藤井ゆきよ(第6期犬山まな役)、まねきケチャ(第6期エンディングテーマ)、原口智裕(水木プロダクション・代表取締役)、原口尚子(水木プロダクション・水木しげる氏長女)、佐藤順一(新アニメ「悪魔くん」総監督)、追崎史敏(新アニメ「悪魔くん」シリーズ監督)、永富大地(東映アニメーション・プロデューサー)が登壇、VTRで野沢雅子(第1・2期鬼太郎役、第6期目玉おやじ役)、古川登志夫(6期ねずみ男役(1989)・「悪魔くん」メフィスト2世)が出演。
2017年から鳥取県において水木しげる先生のふるさとへの功績に感謝し、誕生月である3月に人間と妖怪が一緒に先生の生誕をお祝いするイベントとして行われてきた「水木しげる生誕祭」。生誕99年となる今年はYouTube Live配信で行われ、イベントは主催の鳥取県と境港市の紹介動画からスタート!鬼太郎のコスプレに身を包んだ鳥取県知事・平井伸治と、ねこ娘のコスプレに身を包んだ境港市長・伊達憲太郎が、水木しげる先生の生誕99年のお祝いメッセージや、鳥取県・境港市の水木しげる先生や「ゲゲゲの鬼太郎」にちなんだ観光名所を紹介。
さらに、今回のイベントでは、今年2021年3月8日の水木しげる先生生誕99年から、生誕100年、生誕101年の3年間を「生誕100周年事業期間」として行う企画「水木しげる生誕100周年記念4大プロジェクト」の詳細が発表された。
まず、1つ目のプロジェクトとして、1963年に水木しげる先生が貸本漫画家時代に出版され、1989年テレビアニメ化もされた水木しげる先生の代表作「悪魔くん」の新アニメが始動することが発表された。さらに、新アニメ「悪魔くん」のティザービジュアルもあわせて公開され、埋れ木真吾の悪魔くん、今回の主人公・2代目悪魔くん、そしてメフィストらアニメ「悪魔くん」の新旧キャラクターが交わるビジュアルがスクリーンに映し出された。さらに、1989年にテレビアニメ化された際のシリーズディレクターを担当した佐藤順一が本作の総監督を務め、シリーズ監督を追崎史敏、シリーズ構成を大野木寛が担当することも発表になった。佐藤は「最初、プロデューサーの永富さんからお話を伺ったときは、社交辞令かなって思いました(笑)。でも本当だったので驚きました」と企画が立ち上がった際の率直な気持ちを語り、追崎は「このような水木しげる先生の作品に関わることができて本当に光栄に思います。まだ制作が本格化するのは少し先なので、楽しみに待っていただけたらと思います」と意気込みを語る。 テレビアニメ「悪魔くん」でメフィスト2世を演じた古川登志夫もVTRで出演し、新アニメ化が決まった気持ちを「想像以上のビッグニュースでしたね!『悪魔くん』の新アニメ化ですって!東映アニメーションさんやってくれますね~。このニュースを聞いたときに、キャスティングはどうなるの?って聞いたら、『さすがに古川さんでもまだ教えられませんよ~』と言われてしまいました(笑)。皆さんと一緒に待つしかないですね~」と語り、今後の展開に期待を寄せた。

続いて、2つ目のプロジェクトして、東映アニメーションが始めるキャンペーンプロジェクト「ゲゲゲ ゲゲゲの鬼太郎」の始動が発表された。世代を超えて愛され続けている「ゲゲゲの鬼太郎」の魅力を伝えるべく、1968年に放送を開始したテレビアニメ第1期~2018年に放送を開始した最新の第6期まで、全6シリーズを同時使用してキャラクター展開を開始する。プロジェクトの名称は、全6シリーズの同時使用にちなみ「ゲ」を6個にした「ゲゲゲ ゲゲゲの鬼太郎」と名付けられ、プロジェクトの始動を記念してテレビアニメ第1期~第6期の中から選出した全6シリーズの鬼太郎たちメインキャラクターが集合したキービジュアルも公開された。

3つ目のプロジェクトでは、「水木しげる生誕100周年記念展覧会」の開催が発表され、プレゼンテーターとして登壇した水木プロダクション 代表取締役・原口智裕が登壇。展覧会は“妖怪”をメインテーマとし、後世に伝えていくべき「妖怪」とは何なのか、「昔の人の残した遺産」を水木しげる先生が後世に伝えるために描いた数々の作品と共に紹介していく展示が予定されている。開催時期は未定だが、今後の続報に期待が高まる。

そして、「水木しげる生誕100周年記念4大プロジェクト」の最後の企画として、2018~2020年まで放送されていたアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期の映画化決定が発表!タイトルは「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」。知っているようで知らない鬼太郎の誕生…その隠された謎に迫るストーリーが描かれるという。さらに、「なぜ、生まれてきた・・・」というキャッチコピーが書かれたホラー要素満載のティザーポスターも公開された。スペシャルゲストとして登壇したテレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期で鬼太郎を演じた沢城みゆきは、水木しげる生誕100周年記念映画ということについて、「映画としてテレビアニメ第6期のその先をやるんだと漠然と思っていましたが、水木先生の生誕100周年を記念した映画で、鬼太郎誕生の物語を描くんだと聞いて、背負う重さが違うんだとプレッシャーを感じました」と映画化決定の驚きと意気込みを明かす。さらに、テレビアニメ第1期・第2期で鬼太郎、第6期で目玉のおやじを演じた野沢雅子のVTRメッセージも上映された。野沢は、「水木しげる先生のご生誕99年だそうで。おめでとうございます。映画化されるそうですよ。私もワクワクしています」と期待を寄せると、「私はモノクロの時代から鬼太郎を演じていますが、その頃から成長して、今度は“鬼太郎の父”を演じさせていただきます。皆さん友達を誘い合って観に来てくださいね。指鉄砲!」とファンに呼び掛けた。

続いて、テレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期でエンディングテーマを担当した5人組女性アイドルグループ、まねきケチャのミニライブが行われ、「鏡の中から」、「あるわけないのその奥に」の2曲を披露して盛り上げた。楽曲を披露したまねきケチャも、「このような水木しげる先生の生誕をお祝いする素敵な場所で曲を披露することができて、とても幸せな時間でした」と感無量の様子だった。
イベントではゲスト全員が一堂に会したスペシャルトークショーも行われ、毎年、鳥取県境港市で開催されている「水木しげる生誕祭」についての話題に。テレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期のキャストとスタッフメンバーは、2018年、2019年と2年連続で「水木しげる生誕祭」に参加して、2019年には慰安旅行も兼ねて境港ツアーに行っていたそう。そのツアーの初日に仕事の都合で参加できなかった沢城は、翌日の朝一の飛行機で境港に向かい、野沢や藤井と一緒に水木しげるロードでたくさんの買い物をしたといエピソードも。これについて沢城は「一人だけ参加できないのは寂しいじゃないですか。でも皆はお仕事ありきで境港に行っていましたが、私は本当に遊びに行っただけになってしまって、あまりお役には立てませんでした」と、笑いながらに明かしていた。
さらに、この日は鳥取県境港市と中継を繋ぎ、鬼太郎のコスプレをした平井知事とねこ娘のコスプレをした伊達市長が生出演。平井知事と伊達市長が水木先生のために用意したバースデーカードを妖怪ポストに投函し、妖怪の力でライブ配信会場に届けるという演出も行われた。バースデーカードを受け取った水木先生の長女・原口尚子は、「父の生前はこんなにお洒落なカードをもらったことは無かったので、父も恥ずかしがりながら喜んでいると思います」と感謝の気持ちを語った。
続いてトークは、先程発表された「水木しげる生誕100周年記念4大プロジェクト」のキャンペーン「ゲゲゲ ゲゲゲの鬼太郎」の今後の展開についての話題に。藤井ゆきよはお味噌汁が大好きだそうで、「お湯を注ぐと目玉のおやじの目玉が浮かんでくるお味噌汁を作ってほしいです」と提案し、会場を笑わせていた。
アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第6期の新作映画化についてのトークでは、沢城がストーリー展開について「まだまだこれからなんでしょ?」と永富プロデューサーに問いかける場面も。沢城は「鬼太郎誕生の物語ということは、ティザーポスターのデザインと同じように鬼太郎が『ワー!』って言って地面からズボって手を出すところが、最後のシーンになるんじゃないかと思います」と予想。まさかの結末予想に永富プロデューサーは、「そんな映画にはしません!」と笑いながらに断言。さらに、庄司も「通りすがりの犬猫でもいいから出演させてほしい」と本作に出演したい気持ちを伝えると、永富プロデューサーから「それなら猫でしょ!」とツッコまれ、視聴者の笑いを誘う場面も。
最後には、ゲスト全員がステージ上で主題歌「ゲゲゲの鬼太郎」を合唱し、イベントは盛大に幕を下ろした。